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大人の写真館/一番美しく 

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私の仕事は子供の笑顔を守る事。

​それをとことん頭に

入れてブレずに仕事をする、

それが一番たいせつなこと。 

石井しのぶ

愛情が溢れんばかりに笑顔でギューと抱きしめるんです、そのお母さん。

A  当初はこの4人の子供たちを知り合いの、おばあちゃんの家の離れを一時期借りて園児を預かっていました。そんな状況もあり安定して保育をできる場所求めて、いつの間にか物件探しに奔走していました。私はマンションでの保育を経験していて、狭いお庭で朝から夕方までマンションの屋内にいるのは園児も私もツラかったので、お庭にはこだわろうと思っていました。「緑があって土があって、」理想はありましたが物件は中々見つからず、いつも周りの人達に物件探していま〜す、あったら教えてくださ〜い。と声をかけていたんです。そんな中ある人から「ある宗教施設に、今は使っていない古い宿舎だった建物があるから聞いてみたら。」と情報をくださって、早速お話を聞いてもらいにその施設に行って事情をお話したんです。その物件は広い施設内の隅にある建物で、確かに物件はかなり古く木造の一戸建で、周辺も草ボウボウ、、でも広い敷地内に樹木が沢山ある自然環境はスゴクいい、「やっぱり自然はいい!ここはいい!」「でも手入れはかなり必要だな、、、」なんて思いながら事情をお話をさせて頂きました。お返事はなんと!「そう言う事でしたら、お貸ししましょう。」となんとありがたいお話。こうしてこの場所に「ぽんて」があるのです。

​Q まさに捨てる神あれば拾う神ありですね。

 

A ホントそうですよね。どんなことも諦めずに声を出して言ってみることが大事なんだなと本当に思いました。そこから以前勤めていた同僚に右腕になってもらい2人で、園児の受け入れに向けて手作りでいろいろ造り、やっと開園に辿り着きました。まだ受け入れ体制も整っていない状況でも『うちの子も預かってもらえませんか』と宣伝もしていないのに。一人、二人とあっという間に園児がどんどん増えていくんです。「待機児童問題」まさしく私に起こっていました。まさに少子化の問題そのものなのです。

 

その他に保育園創設にこだわる動機がありそうですね。しのぶ園長がどうして保育園に力を入れるようになったのかが腑に落ちないんです。幼稚園と保育園の定番のイメージが私の中に漠然とあって先生は幼稚園の先生って感じがあります。

A そうですねー。これは私個人の出来事の積み重ねが今の保育方針に向かわせています。ある保育園の手伝いと家での介護との二重生活の時期があったんです。朝と夕方は保育園にパートで出て、昼は介護の生活。その時の保育園を利用していたある母子がいました。毎朝そのお母さんはお子さんを笑顔でギュッと抱きしめて送り出し、お迎えの時はそれこそ愛情が溢れんばかりに笑顔でギューと抱きしめるんですそのお母さん、毎回毎回本当にギューと。朝と夕方にその姿を見ているうちに「私はこういう人のために働きたい。」理屈抜きにそう思ったんです。

 

これは午後2時すぎには園児が帰り始める幼稚園ではこんな気持ちは感じませんでした、幼稚園では「もうお迎えの時間?もちょっと預かってくださいよー先生」なんてあたり前の光景でした、このゆとりの光景自体を否定したいから例として話しているのでなく、これは私自身の選択の問題なのです。この全く正反対の施設の両方で働いて私はそのお母さんの深い情愛を見た時から保育園の仕事に対してより一層の愛情の気持ちが私の中に強く生まれ、情熱の行き先が幼稚園から保育園になりました。

 

「今日もこの子の笑顔を守ろう。」長い時間子供を預ける親御さんの代わりに、それが私の仕事。

 

あれ以来、私が毎日心がけている事です。これ以外に大切なことなんてないんです、深い意味で。一言では言えないほどこの言葉に詰まっています。

Q 長い月日を経て辿り着いた気持ちですね。それが伝わってきます。お父様の左翼のお話からお母さんから愛情一杯受けてお嫁に入り子育てして仕事復帰へ、今に至るまで駆け足でお話を聞かせて頂きましたが、いい歩み方ですよね。全てが繋がってきているようで。
 

​それで、話の角度を少し変えてちょっとウンチクの素人質問ですが以前、幼稚園は文科相の管轄で保育園は厚生省って説明をしてくれましたよね。これからは保育園の時代ですか?またこれからどういうか、その辺り聞かせてください。

 

A はい。文科相管轄の幼稚園は教育重視。厚生省管轄の保育園は健康管理などのイメージでしたが、現場ではもうその辺りは境界線はあって無いようなものですね、幼稚園が特に変わってきて、どこの幼稚園でも延長預かりが当たり前のようになってきています、私が教諭を始めた頃では考えられなかったことです。廃業したり園児不足で経営難の幼稚園もあちこちにあります。逆に保育園は確実に増えています。認可外や小規模保育園がその象徴だと思います。分譲の家を探すのに幼稚園より保育園があることを重視するご家庭も多いと聞きます。保育園のイメージも随分と変わって幼稚園なみのレベルで教育を目指そうとしている所も。保育園と幼稚園に関しても厚労省と文科省という管轄の枠を越えて、子どもたちの未来のために協力してほしいと思います。

これまでと違う角度で園児たちの声や親の声を拾っていく時代になってきていますね。この少子化の時代、働く主婦の子供は肩身が狭い、保育園では良い教育は受けられない。そんな時代は終わろうとしています。少子化なのに保育園は増えている、その状況をどう捉えて行くのかが今後のカギになって行くのだと思います。

夢はあります。緑に囲まれた、きのこみたいな屋根の小さな無認可保育園を持つことなんです。

Q 先生にとっては保育の需要が増えて追い風ですね。これからもっと「ぽんておうちえん」を拡張されると思うのですが次なる目標はあるのですか?

​A 必死に不動産屋さんで物件を探していたころと違い、今のぽんては認可型の保育園になりました。それを機に、運営は場所を貸して下さった宗教法人さんにすべてお任せしています。だから今はあの頃の課題はありません。今はスタッフの人数も園児も増えてまた違う課題があります。課題はつきませんね。(笑)

Q そうだったんですね。すっかり先生の経営だと思っていました。もしかして、また何かブレずに自分の道に進む展開がありそうですね。(笑)

A そんな、たいそうなこと考えていないですよ。(笑)でも夢はあります。緑に囲まれた大きなキノコみたいな屋根がある無認可保育園を持つことなんです。

Q えっ?キノコみたいなやね?せっかくここまで育てたぽんて、いつか人に譲ってまた無認可からはじめるのが夢って、、園長大丈夫ですか?(笑)、、笑ってますけど本気ですね。

A まだまだ先の話ですよ。でもそこが終着点、そのための頑張っています。まだまだ、ぽんてでしなければいけないことは山ほどあるので先の先ですかね。

Q わかりました。ちょっと想定外なことも沢山聞けて面白かったです。この辺りで話を一度まとめさせてください。だんだん上手くまとめられるか少し不安になってきました。(笑)

A こちらこそです、杉田さん。ありがとうございました。こんなに自分のこと人に話す機会なんてなかったですから、ちょっと恥ずかしいいけど楽しかったです。そしてスッキリしました。セラピー効果もちょっとありますね。

Q そういってくださると嬉しいです。ありがとうございました!

​おわり。

インタビュー後記

初めての取材でしたので、しのぶ園長には「取材の素人ですから可能な限り時間をとって保育に関係が有っても無くても全て話してください。」とお願いして、幼少の頃の出来事から家族の構成、人生の転機になった出来事など現在至るまで、可能な限り話をたっぷり話を聞かせてもらい、特に私が心打たれたエピソードを中心に​書き上げたのが今回の記事です。 要するにかなり贅沢な取材方法です。

それでも内心、この制作を始める前に「もし面白くないと自分で思ってしまったら掲載はやめよう。これは仕事ではないし、相手に不名誉なことになるから、その時は正直に頭を下げて謝って記事をボツにしよう、、」となんとも弱腰な覚悟をしていました。しのぶ園長の最初の感想は「私よりも簡潔にこれまでの自分の人生をまとめてくださってありがとうございます。多少の事実誤認がありますがそれあとで直し、、、(中略)有名人でもないのに自分史のような記事を持てる事は大変うれしいです。」と言ってくださり、まあまあなんだと解釈してホッと一安心。

それでは次号は9月末に掲載予定です。楽しみにしていてください。

​杉田 学